黒ずみの謎に迫る!お肌が黒ずみを作るメカニズムを大公開

黒ずみのメカニズム

気づかない間に肌に黒ずみができている。
黒ずみにならないように紫外線対策はばっちりしているのに黒ずみがどんどん悪目立ちしている・・・。
あなたは今、自分の肌にできてしまった黒ずみで悩んでいませんか?

肌に黒ずみが出来てしまう理由は本当に様々です。
服やタオルによる摩擦だったり、紫外線だったり、また毛穴の汚れで黒ずみができてしまったりします。
そして黒ずみがどのようにつくられるのか?
そのメカニズムに興味がある人は多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では様々な黒ずみが作られるまでのメカニズムを詳しく紹介します。
黒ずみができる前に肌の奥ではどのようなことが起きているのか、またどのような仕組みで黒ずみができるのか、詳しく説明します。
黒ずみが作られるメカニズムに興味がある人はぜひこちらの記事を読んでみてくださいね。

「摩擦」が原因で黒ずみができるメカニズムとは?

はじめに、服や体を洗うタオルなどの摩擦によってできる黒ずみのメカニズムを紹介します。

摩擦によって黒ずみは作られるキッカケになる

夏になって目立つようになったムダ毛を剃刀で剃るようになると、黒ずみが増えているように感じませんか?
実は剃刀による摩擦が刺激になって黒ずみが発生してしまいます。
襟やズボンの衣ずれ、ナイロンタオルといった固い素材で体を洗うことも刺激になり、黒ずみができやすくなります。

摩擦によって黒ずみができてしまうのは、肌が摩擦による刺激からバリアをするためにメラノサイトが活発に働きだし、メラニン色素をつくるからです。

メラニン色素がどうのような働きをしているか知っていますか?

メラニン色素とは肌や髪など体の色をつくりだしている色素です。
お肌が黒くなるのは、このメラニン色素の色です。
そしてメラニン色素には2種類あります。
茶色や黒をつくりだす「ユーメラニン」と、赤や黄色をつくりだす「フェオメラニン」です。

白人や黒人、そして黄色人種など人種によって肌の色や髪の色が違っているのはこの2種類のメラニン色素のバランスが違うからです。

肌は摩擦を受けるとメラニン色素を生成して黒ずみができる

肌は外部から摩擦による刺激を受けると、肌を守るためにメラニン色素が生成されます。
メラニン色素には肌を守る機能も持っています。
肌がダメージを受けた時、メラニン色素が生成されるから肌をダメージから守ることができます。

まず摩擦による刺激を受けると、メラノサイトという色素細胞、もしくはメラノ細胞と呼ばれる細胞が活発に働きはじめます。
メラノサイトがメラニン色素を生み出すのです。

メラニンはメラノソームでつくりだされ、メラノソロームはメラノサイトの内部でつくりだされるからです。
メラノソームとはメラノサイト内の小器官です。
なのでメラノサイトが活発に働くようになると自然とメラニン色素も生成されるようになります。

メラニン色素は肌を守るために肌の表皮の基底層にあるメラノサイトによってつくりだされます。
メラニン色素がつくりだされることによって、メラニン色素のある表皮がバリア機能をもつからです。

摩擦による刺激などを肌が受けた場合、メラニン色素は通常より過剰につくりだされてしまいます。
普通メラニン色素は肌のターンオーバーの時期がやってくると肌から排出され黒ずみにもなりません。
しかし過剰に生成された場合、ターンオーバーで全てのメラニン色素を排出することができず肌に残ってしまいます。
この残ったメラニン色素が肌に沈着してしまい、黒ずみになるのです。

紫外線によって黒ずみがつくられる仕組み

つづいて紫外線によってできてしまう肌の黒ずみの仕組みを詳しく紹介します

肌の黒ずみの原因となる紫外線の波長について

まず紫外線と聞くと、夏の日光が眩しい時期などを連想すると思います。
太陽が黒ずみにもなりません。
しかし過剰に生成された場合、ターンオーバーで全てのメラニン色素を排出することができず肌に残ってしまいます。
この残ったメラニン色素が肌に沈着してしまい、黒ずみになるのです。

太陽が出ている日だけ日焼け止めを塗って、紫外線対策をしている人も多いのではないのでしょうか。
しかし肌の黒ずみとなる紫外線は雲りの日にも出ています。
浴びる紫外線の波長の長さによって、黒ずみになる紫外線とそうではない紫外線があります。

紫外線の原因になるのは紫外線A波

太陽から出ている紫外線は波長の長さによって名前が変わります。
長い順から「A波(UVA)」、「B波(UVB)」、「C波(UVC)」という名前が付けられています。
そして黒ずみとなる紫外線は「A波(UVA)」です。

紫外線A波は波長が長いため、肌の奥にまで届いてしまいます。
また肌の中にあるコラーゲンを変性させてしまい、しわの原因にもなっています。

そして知ってほしいのは、紫外線A波は雲や窓ガラスを通り抜けることができるということです。
雲りの日や部屋の中にいる時も肌の黒ずみの原因となる紫外線を浴びてしまうので、紫外線対策は十分にしてください。

紫外線が黒ずみになるメカニズム

黒ずみの原因となるメラニン色素のとても重要な役割として、紫外線から肌を守るという役割があります。
紫外線を肌から吸収してしまうと、癌などの病気の原因になるからです。
紫外線のダメージを軽減するために、メラニン色素は紫外線を吸収する働きを持っています。

紫外線を肌に受けると、はじめに肌の表皮細胞で活性酸素がつくられます。
活性酸素は体に入り込んだ細菌などから細胞を守る役割を持っています。
そして活性酸素が生まれだすと肌の中の情報伝達物質がメラノサイトに肌を守るためにメラニン色素を生成するよう命令を出します。
そしてメラニン色素が過剰に生成され、ターンオーバーでも外に出されず、肌の表皮細胞に残留したメラニン色素のせいで黒ずみが生まれます。

これが紫外線を浴びて黒ずみができてしまうメカニズムです。

古い角栓が残っていると黒ずみができやすくなる

つづいて洗顔をしたりパックをしたりしてもなかなか除去することができない、角栓による黒ずみのメカニズムを紹介します。

黒ずみの元となる角栓ができてしまうメカニズム

古い角質や毛穴の汚れが原因でできてしまう黒ずみがあります。
体の部位では顔の小鼻などが顕著に角栓による黒ずみが確認できる部位だと思います。
まずはなぜ毛穴に角栓が詰まってしまうのかを紹介します。

通常毛穴から出てくる角栓は毛穴に詰まっておらず、毛穴に侵入しようとする細菌などを防ぐために、皮脂の分泌と一緒にその都度必要な量だけ分泌されて毛穴の外へと押し出されているものです。
初めから毛穴に詰まっているものではありません。

しかし毛穴に摩擦や刺激が加わり、肌の表面がダメージを受けてしまうと、肌は炎症を起こしてしまいます。
そして炎症を起こした肌の角質はダメージの修復をするため、肌のターンオーバーの周期を早めます。
傷ついた肌を修復するのと同じように、肌はターンオーバーで代謝を促します。

しかし肌の表面の毛穴は炎症によって塞がれており、ターンオーバーによって排出されるはずの角質が外に出られず毛穴の中で詰まってしまいます。
そして排出することができなかった角質と皮脂が混ざり合い、毛穴を詰まらせる角栓が生まれます。

毛穴を詰まらせてしまう角栓をつくらないためにも、毛穴パックやピーリング、スクラブケアは最低でも週に一回にとどめてくださいね。

角栓が黒ずみになってしまうメカニズム

古い角質と皮脂によってつくられた角質は、時間が経って皮脂の成分が酸化すると黒ずみになります。

さらに毛穴の表面に出ている角栓が紫外線を浴びたり刺激を受けたりするとメラニン色素が生成されるようになります。
そして肌のターンオーバーでメラニン色素を排出しようとしても毛穴には角栓が詰まっているのでうまくいかないです。
そして肌に黒ずみが発生します。

このようにして角栓によって黒ずみが発生します。

肌のターンオーバーがずれると黒ずみが生まれます

つづいて肌の代謝を促すターンオーバーの遅延やずれによりできる黒ずみに関して詳しく紹介いたします。

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肌のターンオーバーはどのように行われているか

生活習慣が荒れ、十分に睡眠をとることができなかったり、暴飲暴食をしてしまったりすると肌のターンオーバーの周期がずれてしまいます。

ここでは代謝の周期がずれることによって黒ずみが発生するメカニズムを説明させていただく前に、簡単に肌のターンオーバーの仕組みを説明いたします。

人間の肌は「表皮」、「真皮」、「皮下組織」、この3つで構成されています。
さらにその3つの中で一番外側にある「表皮」は肌の奥の方から順に「基底(きてい)層」、「有棘(ゆうきょく)層」、「顆粒(かりゅう)層」、「角質層」で構成されています。

そしてターンオーバーが働くのは表皮の部分になります。
表皮の中で一番奥にある基底層で新鮮な細胞が生成され、下から上へ、角質層まで押し上げられていき、毛穴から肌の外へと排出されていきます。
このようにして肌は新陳代謝を繰り返し、古い細胞や角質を外に押し出していきます。
正常にターンオーバーが働いていると肌は代謝をすることができ、黒ずみができる可能性はぐっと下がります。

ターンオーバーのずれにより黒ずみが発生するメカニズム

まず肌の代謝が乱れる時、ターンオーバーのサイクルが遅延するパターンとスピーディになるパターンがあります。
どちらのパターンでも黒ずみはできてしまうので、一つずつメカニズムを紹介します。

①:ターンオーバーの周期がスピーティになるケース

ターンオーバーの周期がスピーディになる主な原因は肌の外部からの刺激です。
紫外線、体を洗う時の摩擦、肌へのパックなどが挙げられます。

角質は強い刺激を受けると肌の代謝を待たずに肌から落ちていきます。
そして角質が落ちていくと表皮の基底層が働きはじめ、ターンオーバーの周期を早めてしまいます。

しかし基底層から上へと押し上げられている層はまだ上へ上がる準備のできていない、整っていないものです。
なので肌の表面にでてくる角質も不完全なものなので、肌は刺激を受けやすく、敏感になってしまいます。

そして結果としてさらに摩擦などに過敏になり、肌は黒ずみのもとであるメラニン色素が生まれやすい環境になり、黒ずみも生まれます。

②:ターンオーバーの周期が遅延するケース

つづいてターンオーバーが遅延して黒ずみが発生するメカニズムを紹介します。

肌のターンオーバーが遅くなってしまう原因は睡眠不足や過度のストレス、加齢などがあります。
年齢を重ねていくと自然と体の代謝は衰えていきます。
代謝が落ちていくように、肌のターンオーバーもゆっくりになります。

肌の代謝が遅れていくと、肌の細胞の間にある、水分を保持する成分である、「天然保湿因子(NMF)」やセラミドなどの「角質細胞間脂質」が十分につくられないようになり、肌を守る機能が落ちてしまい乾燥しやすくなってしまいます。

乾燥していると刺激を受けてもバリアが少なく肌を守ることができません。
そしてメラニン色素が生まれやすくなります。
そしてターンオーバーが遅れているため、メラニン色素が外に排出されづらくなります。
そして肌に黒ずみができてしまうのです。

この二つがターンオーバーのずれにより、黒ずみが生まれてしまいます。

アトピー性皮膚炎の肌に黒ずみができる理由

アトピー性皮膚炎の症状を持っている人は、肌に黒ずみができやすいです。
これには理由があります。
最後にアトピー性皮膚炎が原因でできる黒ずみのメカニズムを紹介します。

アトピー性皮膚炎の人の肌に黒ずみができるメカニズム

黒ずみのように肌に色素が沈着してしまうことは肌が炎症を起こしたあとによく起こります。
この症状は「炎症後色素沈着」と呼ばれています。

アトピー性皮膚炎は肌で炎症が起きる症状です。
そして一過性のものではなく、繰り返し炎症が起きてしまうので黒ずみができやすい環境になっています。

肌が炎症を起こすと、炎症性サイトカインという物質が出てきます。
そしてこのサイトカインに反応して黒ずみの原因となるメラニン色素を生成するメラノサイトが働きはじめます。
そしてメラニン色素が生成され、黒ずみができてしまいます。

つまりアトピー性皮膚炎による炎症が黒ずみを生んでしまうのです。

肌に塗るステロイドで黒ずみが生まれることはありません

アトピー性皮膚炎の人に黒ずみができやすい理由として、ステロイドが原因ではないかという意見がありますが、それは嘘です。

アトピー性皮膚炎によって生まれる肌のかゆみを抑える塗り薬として、ステロイド軟膏という薬があります。

本来ステロイドには肌で色素が生成されるのを抑える効果を持っているので、塗ることによって黒ずみをつくることはありません。
アトピーによって炎症が起きている部位にステロイドを塗るため、黒ずみの原因ではないかという意見が生まれましたが、決してそんなことはありません。

アトピー性皮膚炎の人が黒ずみができやすいのは、肌で炎症が起きやすいからです。

アトビーが原因の黒ずみを市販の薬で改善したいと思っている方は「アトピー肌が原因の黒ずみは市販薬で改善できるのか?」をご覧ください。

まとめ

いかがでしたか?肌に黒ずみができるメカニズムをそれぞれ4つの原因ごとに説明させていただきました。
今あなたが困っている肌の黒ずみはどれが原因にあたるのか、一刻も早く改善させるためにも、ぜひ確認してみてくださいね。

肌は外部からの刺激に弱く、生活が乱れていると調子が悪くなってしまうことを常に忘れないでください。
規則正しい生活、そしてなるべく肌に刺激を与えず、潤いなどでバリアするようにすれば黒ずみの生成を抑えることができます。
日焼け止めをこまめに塗ったり、肌に優しいタオルに替えたりするなど、日々の中でできることから始めてみてくださいね。

ぜひ肌の黒ずみを予防、そして解消させて、白くて美しい肌を手に入れてくださいね。